CIF19千歳科学国際フォーラム特別講演会

Date:2018.10.21

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千歳科学技術大学では毎年、科学をテーマに国内外から著名な研究者を招き、市民向けの講演会や専門分野の研究発表を行っています。 19回目となる本年は、「Smart Nature City ちとせ」をメインテーマに豊かな自然環境に恵まれ、国際空港を有する千歳市が今後、持続可能なまちづくりを進めていくために、千歳科学技術大学が高等教育機関としてどのような役割や機能等を担うべきか、ステークホルダーの皆様とともに考えるフォーラムを開催します。

開催趣旨

豊かな自然環境に恵まれ、国際空港を有する北海道の空の玄関口であり、かつ一次産業・二次産業の集積地としての機能を有する千歳市にとって、これらの特性を活かした目指すべき持続可能なまちづくりとはいかなるものか?一方で、人口減少等喫緊に迫る社会問題を抱えた状況におけるまちの活性化のためのポイントとは何か? 次世代に繋げていく持続可能な新しいまちづくりについて、著名な有識者の講演や討論を通じて、これまでの既成概念にとらわれることなく、参加者の皆さんが新しい発想でまちづくりを考える機会を提供します。また、新しいまちづくりを進めていくにあたって、千歳市ならび千歳市のステークホルダーの皆さんが大学に期待されること、また大学が担うべき役割・機能について議論する機会を提供します。その中で、魅力ある持続可能なまちづくりに向けて、AIやIoT等最新の科学技術はどのように貢献できるのか? 情報を高度に活用する様々な分野の研究者を招聘し、最新の技術動向ならびにそれを活用した持続的な地域発展・環境保護への適用に関する研究成果を発表していただくことで、まちづくりにとっての科学技術の役割を考える機会を提供します。

開催日時

開催日 2018年10月21日(日) 13:00 ~ 18:00(受付開始 12:00)
会場 千歳タウンプラザ 1階ホール
参加費 無料

講演

特別講演
~技術・制度・文化が、ビジネスもまちづくりも変える~ 社会と産業のパラダイム変換
NPO 法人産学連携推進機構 理事長 妹尾 堅一郎 氏
次世代のまちづくりに関わる者は、近未来の社会・産業・生活を俯瞰的・長期的に見通せなければなりません。 特に現在のように、技術・制度・文化が相互に関係しながら産業・社会・生活のパラダイム全体が大胆に変容する時、それを的確に把握していく必要があります。 本講演では、このパラダイムチェンジについて解説を行いますので、是非、中長期のまちづくりへのご参考にしてください。
イベント
略歴
慶應義塾大学経済学部卒業後、富士写真フイルム株式会社勤務を経て、英国国立ランカスター大学経営大学院博士課程満期退学。産業能率大学助教授、慶應義塾大学大学院教授、東京大学先端科学技術研究センター特任教授、九州大学客員教授、一橋大学大学院MBA客員教授等を歴任して現職。現在も東京大学等で大学院生や社会人を指導。 CIEC(コンピュータ利用教育学会)前会長。研究・イノベーション学会参与(前副会長)。日本知財学会理事。内閣知的財産戦略本部専門調査会前会長、農水省技術会議議員ほか、多くの省庁委員や大手企業役員を兼務。イノベーションやビジネスモデル・知財マネジメントに関する研究と教育を続ける。 著訳書多数。中でもベストセラーになった『技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか』(ダイヤモンド社)は題名が流行語にもなった。最新刊は、『プラットフォーム・レボリューション』(監訳:ダイヤモンド社、2018年8月発行)。 また、実践面では、秋葉原の再開発プロデュース等で著名。 平成20年度 産業財産権制度関係功労者表彰 経済業大臣表彰。
招待講演
~地方創生の成功の鍵はどこにあるのか~ ランキングによる都市の「成長可能性」の可視化
株式会社野村総合研究所 上級コンサルタント 小林 庸至 氏
国内 100都市を対象に、産業創発力の現状及び将来のポテンシャルを評価した「成長可能性都市ランキング」の結果をもとに、地方都市が、新たなビジネスを創発し、持続的に成長を遂げていくために取り組むべきことを提案します。
イベント
略歴
株式会社野村総合研究所 社会システムコンサルティング部 上級コンサルタント 2001年、東京大学工学部都市工学科 卒業。2003年 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 修了。2003年 株式会社野村総合研究所 入社。専門は、都市・地域政策、社会資本政策、環境・エネルギー政策。
~まちライブラリー活動から気づくもの~ 本を活用し、自生的につなげるまちの居場所づくり
森記念財団普及啓発部長、まちライブラリー提唱者 礒井 純充 氏
まちの居場所の重要性が再認識されています。本を活用した私設図書館「まちライブラリー」を通して新たな居場所づくりから見えてきたものを報告するとともにこれからのまちの中での「個」の役割について課題提起します。
イベント
略歴
まちライブラリー提唱者、森記念財団普及啓発部長、大阪府立大学観光産業戦略研究所所長補佐、客員研究員。森ビルで「アーク都市塾」「六本木アカデミーヒルズ」をはじめ文化活動に従事。11年より「まちライブラリー」を提唱、ボランティア仲間と一緒に自らも実施。全国約630カ所に広がる。13年まちライブラリー@大阪府立大学で「蔵書ゼロ冊からの図書館」として市民参加型で育成する交流型図書館と開設。同年より小さな図書館大会「マイクロ・ライブラリーサミット」を実施。15年4月、東急不動産のショッピングセンター内に「まちライブラリー@もりのみやキューズモール」、2016年12月中心市街地の活性化を目途として全国最大のまちライブラリー@千歳タウンプラザを北海道千歳市に開館させる。
著書
  • 『本で人をつなぐ まちライブラリーのつくりかた』(学芸出版)
  • 『マイクロ・ライブラリー図鑑』(まちリブラリー文庫)
  • 『マイクロ・ライブラリー、人とまちをつなぐ小さな図書館』(学芸出版)
  • 『コミュニティとマイクロ・ライブラリー』(まちライブラリー文庫)他
まちライブラリー受賞歴
13年「グッドデザイン賞」、同年「Library of the Year優秀賞」
~そして、これからの未来へ~ みんなで夢実現
千歳市長 山口 幸太郎 氏
千歳市は全道一若く、数少ない人口増加のまちとして「みんなで生き生き 活力創造都市 ちとせ」を目標に掲げ、9万7千人の人口目標を本年4月に達成することができました。 人口目標達成に至るまでの市の取組みをご紹介しつつ、未来に向けてのメッセージを皆さんとともに考えてまいりたいと思います。
イベント
略歴
昭和62年 千歳市議会議員(2期)、平成3年 北海道議会議員(3期)、平成15年4月27日から現職

パネルディスカッション

「千歳の特性を生かした街づくりの可能性」 人口減少社会におけるまちの活性化のためのポイントとは? また、まちづくりにおいて、大学が担うことができる役割・機能とは?
モデレータ
  • 千歳科学技術大学 学長 川瀬 正明
パネリスト
  • 妹尾 堅一郎 氏
  • 小林 庸至 氏
  • 磯井 純充 氏
  • 山口 幸太郎 氏

プログラム

13:00 開会の挨拶 千歳科学技術大学 学長 川瀬 正明
セッション1
13:10 特別講演 「社会と産業のパラダイム変換~技術・制度・文化が、ビジネスもまちづくりも変える~」
14:40 休憩
14:50 招待講演①「ランキングによる都市の「成長可能性」の可視化 ~地方創生の成功の鍵はどこにあるのか~」
15:30 招待講演② 「本を活用し、自生的につなげるまちの居場所づくり ~まちライブラリー活動から気づくもの~」
16:10 招待講演③ 「みんなで夢実現 ~そして、これからの未来へ~」
16:50 休憩
セッション2
17:00 パネルディスカッション 「千歳の特性を生かした街づくりの可能性」
18:30 懇親会(会場:ANA クラウンプラザホテル)
20:00 閉会

お問い合わせ

担当:千歳科学技術大学 教育連携・研究支援課