プロジェクトについて
プロジェクトについて

豊かな自然と日本一の水質、豊富な温泉に恵まれた支笏湖は、千歳市における観光産業の中核であるとともに、土木遺産・産業遺構である山線鉄橋に象徴される北海道二次産業創成の発祥地であり、サケのふるさと千歳川の豊かな源として北海道の水産業、農業、工業そして市民生活を支えています。
支笏洞爺国立公園指定70周年を迎え、美笛川の河口からの支笏湖湖畔の絶景がCOOL JAPAN AWARD 2019を受賞致しました。

「支笏湖デザインプロジェクト」は私たちに豊かな生態系サービスを与えてくれる支笏湖の過去と現在、そして未来を考えることで、”温故創新”を目指した「支笏湖・山線プロジェクト」と連携し、産学・地域連携のもと支笏湖の新たな歴史をつくるプロジェクトとして2019年にスタートしました。
「Society5.0の実現に向けた技術の活用」や「SDGsを原動力とした地方創生」、「地方から世界へ」という、我が国の政策戦略である「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の礎となり、千歳市を持続可能な町づくりへと誘うものになると考えています。

  • Design Project
  • COOL JAPAN AWARD 2019

デザイン Design

サービス科学、サービス工学、サービスデザイン

デザイン

デザイン Design

サービス科学、サービス工学、サービスデザイン

公立千歳科学技術大学・情報システム工学科では、情報の活用分野の一つとしてサービス工学(サービス科学、サービスデザイン)を扱っています。
これは、サービスと顧客のあらゆる接点において、快適なカスタマー・エクスペリエンス(顧客体験)を提供することによりブランディングを高めるための手法の一つです。私達は支笏湖周辺の生態系サービスをデザインします。
内閣官房「まち・ひと・しごと創生本部」事務局資料によると、観光地域のマネジメントに関する課題である「地域が観光客に提供するサービスなどの開発及び品質管理が不十分」であるとの指摘をしています。サービスに関する知見を用いることにより、従来地元の観光サービスが抱えてきた課題を発見し、解決するヒントを見出すことが可能です。

教育と研究 Education and research

教育と研究

教育と研究 Education and research

支笏湖の生態系サービスは、21世紀から次世代へと受け継がれなければなりません。私達のプロジェクトでは、活動を通じて発見された様々なモノやコトを次世代に伝えるべく、テクノロジーを用いた教育教材を提供します。
今の子供たちはAR(拡張現実)もドローンもプログラミングも自由に扱えます。20世紀の大人たちは決して彼らの邪魔をしてはいけません。私達は、彼らが自由自在にテクノロジーを駆使して支笏湖の生態系サービスについて学習できる環境の実現に向けて活動します。
また、私達、公立千歳科学技術大学も支笏湖の生態形サービスをテーマに、教育と研究を深めていきたいと考えています。すでに、公立化後、千歳学という科目を開講しました。今後、様々な視点で支笏湖を取り上げていくことになります。

People

人

People

私たちは、千歳在住の多くの方々と繋がりを持ちながら、支笏湖デザインプロジェクトを進めています。
すでに、支笏湖周辺のドローン撮影や観光スポットの提供やVRによる撮影などは、地元の方々の情報を元に取り組んでいます。こうした地元の方がもたらす情報は、今後もAIやICTの大企業では見つけられないでしょう。いわば、情報やサービスの鉱脈です。
こうした人と人の繋がりは大都会では望めません。千歳市のようなコンパクトな街だからこそ実現できるものです。

道具としてのテクノロジー Technology as a tool

日常と非日常、多様性

道具としてのテクノロジー

道具としてのテクノロジー Technology as a tool

日常と非日常、多様性

いまや人口10万人になろうという千歳市にはテクノロジーの大学「公立千歳科学技術大学」があります。
21世紀の今、道具として利用可能なテクノロジーが凄まじい勢いで増えています。例えば拡張現実(AR)や仮想現実(VR)、ドローンなどは子供たちでも利用可能な先端テクノロジーです。
私たちは支笏湖周辺の生態系サービスをデザインするにあたり、こうした身近な先端テクノロジーを使い、日常では、クオリティの高いサービスを体験するために用います。
例えば、各観光スポットをどのように結びつけるのか、といった課題に対しては、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)というテクノロジーが解決の糸口を示すかもしれません。一方、21世紀は地震や台風など非日常への備えが前世紀にも増して重要です。さらには、多様性の時代でもあります。
クオリティの高いサービスが、多くの人々に押し並べて提供されることが求められています。MaaSは高齢化社会を救う切り札になるかもしれません。ARは5Gと相まって、不登校な生徒や学生に教育を提供するかもしれません。このように、支笏湖デザインプロジェクトが提供するサービスは、最先端テクノロジーを有効な道具として利用し、こだわりを持って提供していきます。

道具としてのテクノロジー

ご協力

協力

  • いけだじゅんじ(AR テクノロジーアドバイザー : MOSA Multi-OS Software Artists)
  • 木下 宏
  • 関井 栄二
  • 妹尾 憲絵(写真提供)
  • 土門 哲也(ドローン撮影)
  • 中村 充
  • 馬場 ふさこ(360°(全球映像):Fulldome/VR Video Artist )
  • 三木 貴光(レーザー加工:栗山町役場)
  • 毛利 誠
  • 吉岡 隆

公立千歳科学技術大学

  • 川名 典人(特任教授)
  • 嵯峨 史也(3年生/2019年当時)
  • 下村 政嗣(特任教授)
  • 曽我 聡起(教授)
  • 西島 花音(曽我研究室,4年生/2019年当時)
  • 三澤 明(教授)

協力企業・団体

  • 千歳市観光スポーツ部観光事業課
  • 支笏湖ビジターセンター
  • (有)谷川企画
  • ※敬称略