ミクロな世界への冒険 昆虫採集と電子顕微鏡体験を開催しました

Date:2023.08.22

 

2023年8月9日(水)、今年度第二回オープンサイエンスパーク「ミクロな世界への冒険 昆虫採集と電子顕微鏡体験」を開催いたしました。

前日まで荒れ模様だった天気も当日にはすっかり晴れ、小学校4年生~中学生の参加者とその保護者からなる総勢32名が専門家の指導のもと、大学周辺の森で昆虫を採集しました。
特別講師として国立科学博物館 野村 周平先生、北海道大学総合博物館 大原 昌宏先生にお越しいただき、昆虫についての専門的な知識をレクチャーしていただきながら、昆虫採集を実施しました。

大学周辺の森では野村先生が事前に特製トラップを設置しており、そこにかかった昆虫を観察したり、各自で昆虫採集を行いながら千歳湖周辺まで足をのばし、千歳市の豊かな自然を体感しました。
昼休みをはさんだ後は顕微鏡での観察体験です。学生達の指導のもと大がかりな電子顕微鏡の他、光学顕微鏡を実際に操作しながら観察を行います。
拡大することで実際に目でみえている昆虫表面の質感が思いもよらない形であることがわかり、子供たちは目を輝かせながら観察していました。
電子顕微鏡での観察の際は学生が丁寧に指導し、昆虫の表面等にヒントを得て様々なテクノロジーに応用すること(バイオミメティクス)についてわかりやすくお話ししていました。

現在、千歳市は急激な発展のさなかにいます。遠い未来の子供たちにも同じ森で自然の美しさや昆虫採集の楽しさを体験してもらうためには、街の発展と共にどのように自然を保護していくかを皆で考える事が鍵となってきます。今回のオープンサイエンスパークはまさに、SNCちとせが提唱する「Nature Positive」の重要性を体験する機会となったのではと思います。

終了後、参加者皆様から「楽しかった!」とのお声をいただき、スタッフ・学生一同大変うれしく思っております。
ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。


※NaturePositive(ネイチャーポジティブ):ネイチャーポジティブとは、自然生態系の損失を食い止め、回復させていくことを意味する。