第3回オープンサイエンスパーク千歳を開催しました!
Date:2024.11.05
2024年10月26日(土)、今年度第三回オープンサイエンスパーク「水が繋ぐ旅」を開催いたしました。
今回は、千歳市民のシビックプライドである「豊かな水」がもたらす私たちの暮らしについて歴史と産業を通じて考えてみました。
豊かな自然と歴史が培ってきた風土について「日本一低い分水嶺を探す」と題し、本学の曽我教授から「シコツ越え」で知られる地域の歴史を紐解きながら日本海に流れる千歳川と太平洋に流れる美々川の分水嶺についてのお話を伺いました。具体的に地図や写真を見ながら縄文時代に思いを馳せ自然史、地質史など、様々な視点から日本一低い分水嶺の現在地を導いていくお話は大変興味深いものでした。
自然の豊かな恵みと厳しさのなかで人々の営みが培った風土は、その地域に特徴的な社会を形成し産業を生み出し、地域の歴史として紡がれてきました。地域連携センターの松本氏からは、「産業を支える水」と題し、千歳市の産業の歴史と現在264社の企業が豊かな水に支えられていることを様々なデータや他県との比較などから学びました。「水がつなぐ ちとせの観光」と題し、クリアデザイン 毛利誠氏から千歳市の観光地(支笏湖、水族館など)やお店を取材されたお話をもとに千歳市の魅力を伺い、住んでいながら知らないことが多くあることを感じました。
パネリストとして観光連盟会長小田氏、支笏湖ビール企画代表佐藤氏をお迎えし、下村教員教授のファシリテートで会場、オンライン参加者と意見交換を行いました。
持続可能な未来へのアプローチは、3つの視点、「カーボンニュートラル(炭素中立)」、「サーキュラーエコノミー(循環経済)」、「ネイチャーポジティブ(自然回復)」が不可欠です。
地域の設計図を様々なステークホルダーとともに考える対話(トランスサイエンス)の場を12月21日に設ける予定です。
詳細が決まり次第、お知らせしますのでぜひ、ご参加ください。
※NaturePositive(ネイチャーポジティブ):ネイチャーポジティブとは、自然生態系の損失を食い止め、回復させていくことを意味する。