オープンサイエンス・パーク千歳「着氷雪防止とインフラ整備」を開催

Date:2019.01.28

1月25日(金)、オープンサイエンスパーク千歳 「パッケージングからインバウンド、国土強靭化まで~着氷雪防止とインフラ整備~」が千歳水族館で開催されました。
産業界、行政、市民を含む40名が参加し、着氷雪に関わる課題と最新の技術開発状況についての報告の後、参加者全員で議論しました。

基調講演では北海道中小企業総合支援センターの吉田 光則 様から、「北海道の着氷雪について」というタイトルで着氷雪に関する歴史や基礎的な科学、世界動向などを幅広くご紹介いただきました。

その後、着氷雪で困っている現場の代表として、ANA新千歳空港株式会社の熊谷 光博 様から「航空インフラにおける着氷雪」と題して、航空機運行における着氷雪の影響について、北ガスジェネックス株式会社の岩田 徹 様には「ガスインフラにおける着氷雪」と題して、おもに液化プロパンガスタンクの問題について、 国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所の櫻井 俊光 様からは「道路インフラにおける着氷雪」というタイトルで実際に橋脚や道路に積もった積雪への対策についてご紹介いただきました。

後半では最新の技術開発動向紹介として、旭硝子AGC株式会社の 齋藤 俊 様が「撥水材料の開発」と題して橋梁などに利用されている高耐久性フッ素材料のご紹介と対着氷雪材料への応用に関して、株式会社日立製作所の宮崎 真理子 様からは鮫肌の整流・低流体抵抗効果を利用した「防汚材料の開発」について、千歳科学技術大学 平井先生よりが蛾の目の無反射性とナメクジの粘液分泌による自己洗浄機能を組み合わせた高機能フィルムの応用に関する「太陽光パネルの着氷雪」と題して最新の技術動向を紹介いただきました。

最後に、千歳科学技術大学 下村教授をモデレータとして、シーズニーズマッチングのための課題抽出のもと課題解決にむけての活発な議論が行われ、今後は「着氷雪防止とインフラ整備」に向け、様々なステークホルダーの連携のもとに構築すべきであることを確認し、大盛況のもと終了しました。

今回も多くの方にご参加いただきました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

次回のオープンサイエンスパーク千歳は2019年2月8日(金)、「インバウンドと国土強靭化」を予定しております。
スタンプラリー対象プログラムとなります。次回のご参加もお待ちしております。

当日の様子