地域に密着したVR内蔵型デジタルブックの製作と公開 ~デジタルブック・地域おこし・観光~トークショーを開催

Date:2019.03.22

千歳科学技術大学 曽我研究室ではデジタル教科書に関する研究を行なっています。 2018年度はVRを内蔵したデジタル教科書を簡単に作る方法を考案しました。 3月14日(木)にまちライブラリー@ちとせタウンプラザで行われた今回のイベントでは、VR内蔵型デジタル教科書の作成と公開について、曽我教授より簡単にご紹介したのち、今年度作成した以下のデジタルブックに関するトークショーを行いました。 【開催内容】 <トークショー> 18:30~19:45 (導入)VR付デジタルガイドブックについて 曽我 聡起 (千歳科学技術大学) (1)「札幌国際大学博物館デジタルガイドブックの製作と公開」 ◯水口 幸哉 氏(千歳科学技術大学,曽我研究室4年) 坂梨 夏代 氏(札幌国際大学 人文学部 現代文化学科(准教授)) 川名 典人 氏(札幌国際大学 観光学部 国際観光学科(教授)) (2)「千歳の幸せ図鑑の製作」 ◯久重 薫乃 氏・古谷 綾 氏(まちライブラリー@千歳タウンプラザ) (3)「観光客に向けた支笏湖山線鉄橋デジタルガイドブックの製作と調査」 ◯西島 花音 氏・◯岡本 凌 氏(千歳科学技術大学,曽我研究室3年) 木下 宏 氏(支笏湖ビジターセンター センター長) (4)「デジタルブック出版までの流れ」 ◯水口 幸哉 氏(千歳科学技術大学,曽我研究室4年) (5)総括 川名 典人 氏(札幌国際大学 観光学部 国際観光学科(教授))
札幌国際大学博物館デジタルブックについては、VR機能やクイズ機能など様々な機能を盛り込み、見た人が楽しみながら展示物への理解を深められるよう工夫を行いました。
「札幌国際大学博物館 ガイドブック 触って、観て、聴いて 楽しむガイドブック」 著者: 水口幸哉 & 坂梨夏代 Apple ID:1453957493 Storeリンク:https://itunes.apple.com/us/book/id1453957493

千歳の幸せ図鑑は、元々紙で作成していたものをデジタル化、まちライブラリー関係者が中心となって製作を行った。紙では伝えきれなかった情報を盛り込むことができ、充実した内容のブックとなりました。 イベント開催後、Apple Booksで公開されました。

「千歳の幸せ図鑑 Level.1」 著者:まちライブラリー@千歳タウンプラザ サポーター Storeリンク:https://itunes.apple.com/jp/book/千歳の幸せ図鑑/id1456694537?mt=11

観光客に向けた支笏湖山線鉄橋デジタルガイドブックは、土木遺産に認定された山線陸橋の観光資源としての可能性を調査するために製作を行いました。 また、氷濤まつりにおいて、デジタルブックを観光客に閲覧してもらい、アンケートを行った結果についても報告されました。 アンケートの結果では特にVRについて、当時の山線鉄道の様子が立体的に映像で見られることは高評価でした。 今回は、山線陸橋を含む支笏湖地域の山線鉄道のイメージ模型の展示も行い、製作者である支笏湖ビジターセンターの木下センター長からの解説も行われました。

デジタルブック出版までの流れでは、Apple Booksにおいて、自主製作したデジタルブックを公開するまでの流れが詳細に説明されました。 ある程度の基準を満たすことで、手軽に自分の本が出版できる点では、デジタルブックは様々な可能性を秘めているといえます。 ずっと聴講された一般参加者も含め、途中立ち見ではあったが興味を示す方もおり、デジタルブックがひとつのコンテンツとして持つ力の大きさを感じることができる時間となりました。