【千歳学ことはじめ vol.4】世界一

Date:2018.08.15

【千歳学ことはじめ vol.4】世界一

今年の航空祭の目玉は、日本で最後のジャンボジェット(ボーイング747-400型、愛称ダッシュ400)である政府専用機のデモフライトだ。
通勤途中の南千歳駅から政府専用機を垣間見ることができるのも、後しばらくだ。
ワイドボディ機と称された大量輸送と海外旅行大衆化の立役者は、昭和49年、日本で最初に千歳—羽田間に就航した。
日本の国内線専用に開発された747-400D型の最高座席数は594席で、実際に運行しているモノクラス仕様(普通席だけ)の座席数としては世界最多のようである。

仕事柄、出張が多くジャンボにはよく乗った。
東京農工大在職時には、南千歳駅から札幌に向かう「空港ライナー」の車中で学生と駅弁をほおばりながら、学会をさぼって小樽観光する密談をしたこともあった。
新千歳空港ターミナルビルが完成した翌年に北大に着任し、はれて道民となってからは快速エアポートと新千歳空港のヘビーユーザーである。

CAPAという航空コンサルティグ会社の調査では、2011年の新千歳—羽田間の座席数は世界一で、金浦(ソウル)—済州、羽田—福岡と続く。
英国の航空調査会社OAGの調査をもとに日本航空機開発協会が行った昨年の提供座席数ランキングでは、金浦—済州がトップで、新千歳—羽田は2位、羽田—福岡は4位であった。
ランキング順位はデータの取得時期にも依存するようである。
いずれにせよ、新千歳空港の旅客数は平成23年に1577万人まで落ち込んだものの、毎年増加しており昨年は2271万人を超えた。

最近、快速エアポートの吊革にぶら下がるのを避けて、各駅停車で読書通勤する機会が増えた。

千歳科学技術大学 教授 下村政嗣
出典:千歳民報コラム「ゆのみ」(2018年8月14日号)
※この記事は千歳民報社の許可のもとに転載しております。