【千歳学ことはじめ vol.6】スマートネイチャーシティちとせ

Date:2018.09.27

【千歳学ことはじめ vol.6】スマートネイチャーシティちとせ

北海道胆振東部地震で被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
9月7日にサケのふるさと千歳水族館で予定していた“ナイトミュージアム”、「オープンサイエンス・パーク千歳」は延期いたしました。

地域における“知の拠点”を目指す千歳科学技術大学では、千歳の財産である自然環境との調和を図りつつ、ICTやバイオ・マテリアル・サイエンスなどの先端科学技術と社会をスマートに結ぶことで千歳市の持続的発展を目指す『スマートネイチャーシティちとせ(SNCちとせ)』構想を展開している。
そのキャッチフレーズは、『市民と大学で創る−豊かな自然環境と人の顔が見えるマチ−』である。

SNCちとせ構想の一翼を担うサイエンス・コミュニケーションの場である「オープンサイエンス・パーク千歳」では、様々なステークホルダーと連携し対話することで、地域が抱える様々な課題を抽出し、産官学と市民の協力のもとに千歳市の持続可能な街づくりを考えることにした。
今年度のメインテーマは、「持続可能なパッケージングからインバウンド、国土強靭化まで」であり、三つのサブテーマを選び9月、11月、来年2月に開催を企画している。

9月7日のナイトミュージアムでは「着氷雪防止とインフラ整備」にフォーカスを当て、空港や道路、ガスなどのインフラにおける着氷雪の現状、着氷雪防止技術の開発動向について、話題提供と課題抽出を図る予定だった。
このサブテーマは再開する。着氷雪は冬季の課題である。冬季の地震も想定しておく必要がある。

東北大学在職時に東日本大震災を経験したものとしては、講師の方々には、今般の震災の経験も交えてお話をして頂くようお願いするつもりだ。

千歳科学技術大学 教授 下村政嗣
出典:千歳民報コラム「ゆのみ」(2018年9月26日号)
※この記事は千歳民報社の許可のもとに転載しております。