【千歳学ノート vol.5】ちとせリバーシティプロジェクトでAR
Date:2019.08.29
公立千歳科学技術大学の地域連携センターに,千歳青年会議所から「ちとせリバーシティプロジェクト2019」(8月9日〜11日)の 協力依頼があったのは,まだ涼しい6月のことだった。今年は,私の研究室の学生が,iPadを使い,オンラインで出展者や参加者へのアンケート調査を担当することになった。
さらに,今回は,AR(拡張現実)を用いたインフォメーションを展示した。最近はARやVR(仮想現実)などが,ゲームなどの範囲を越えて利用され始めている。ARは現実を拡張するもので,キャラクターがカメラを通じて表示されるスマホゲームの「ポケモンGO」は代表的なARアプリである。我々の研究室では,観光や教育など,サービスの中心になる可能性を踏まえて,ARを研究している。今回は,ARのマーカーを組込んだ会場地図を大型ポスターとして印刷し,これにiPadをかざすと,出展者が店舗を紹介するという動画を表示する仕組みを展示した。
開催期間中は本当に暑く,学生たちも汗を流しながら頑張った。一方,夕方以降は涼しい風が吹き,洒落たジャズの演奏が流れる中,多くの市民が集まり,川の畔でシャンパングラスを傾けるなど,上品な時間を共有できた。アンケートは予定数をクリアし,AR体験も楽しんで頂けたようである。このように,地域連携センターの活動を通じて多くの皆さんと語り合えたことは財産であり,今後に活かされていくことを期待したい。
公立千歳科学技術大学 教授 曽我聡起
出典:千歳民報コラム「ゆのみ」(2019年8月26日号)
※この記事は千歳民報社の許可のもとに転載しております。