【千歳学ノート vol.9】「支笏湖デザインプロジェクト」
Date:2019.12.02
今年,公立千歳科学技術大学・地域連携センターでは「支笏湖デザインプロジェクト」をスタートした。AR(拡張現実)やドローンなど,本学が得意とする最先端テクノロジーやサイエンス,サービスデザイン力を用いて,地元の人々や本学の学生達と繋がりながら,支笏湖とその周辺に広がる素晴らしい生態系サービスについて,世界に向けて発信するプロジェクトである。
今年,千歳市は「クールジャパンアワード2019」National Park部門「美笛川の河口からの支笏湖湖畔の絶景」を射止めた。これにより,同賞のロゴマークが使用できると聞き,本プロジェクトにおける利用申請を行ない受理された。市役所によると申請第一号とのことであった。我々は早速ドローンによる撮影許可申請を提出し,紅葉に染まった山線鉄橋(近代化産業遺産・経済産業省,選奨土木遺産・土木学会)と美笛川河口の撮影を敢行した。上空から見る支笏湖や千歳川の4K映像は息を飲むような美しさであった。ゆったりと流れる千歳川に揺らぐ梅花藻や周辺から一気に深みとなるカルデラ湖の特徴なども見事に捉えていた。言うまでもなく,この映像は21世紀のテクノロジーがもたらしたものである。
「支笏湖デザインプロジェクト」の最初の成果の一部を,12月3日(火)13時〜17時に支笏湖ビジターセンターにて「第二回オープンサイエンスパーク千歳」支笏湖デザインプロジェクト発足記念講演会としてお披露目するので,是非ご覧いただきたい。
公立千歳科学技術大学 教授 曽我聡起
出典:千歳民報コラム「ゆのみ」(2019年11月18日号)
※この記事は千歳民報社の許可のもとに転載しております。