【千歳学ノート vol.11】「ARで魅力発信 ―支笏湖デザインプロジェクト―」
Date:2020.01.17
暮れも押し迫った12月3日,私達は,本学が主催する「オープンサイエンスパーク」に参加するため,支笏湖湖畔に立つ「支笏湖ビジターセンター」にいた。今回のテーマは「持続可能なパッケージングからインバウンド,国土強靭化まで」であり,サブテーマは「支笏湖デザインプロジェクト発足」である。当日は,これまで私達が取り組んできた「支笏湖デザインプロジェクト」で開発した,AR(拡張現実)などIT技術を利用して支笏湖の観光を楽しむコンテンツを披露した。参加された方々にはタブレット端末をお渡しして,ビジターセンター内の「苔の洞門」など案内パネルの前でARコンテンツを体験して頂いた。ARコンテンツの中では,支笏湖山線鉄橋を走る蒸気機関車や支笏湖の美しい星空なども提示した。ARによる別世界を見た方々からは感嘆の声が上がった。
今回のARコンテンツでは,国際的な全天球/VR 映像作家の馬場ふさ子さんの支笏湖をテーマにしたイメージ作品や土門哲也さんの操縦による支笏湖や美笛川河口などのドローン映像を盛り込んだ。それぞれ,地元の皆さんに紹介して頂いた支笏湖周辺の景勝地をご覧頂き,その素晴らしさをもとにした作品を作って頂いた。どこでどの様なARが有効なのかを探るべく,私達の実験は続く。
さて,この原稿は1月2日に書いているのだが,初夢では支笏湖周辺をARだらけにしているだろうか?ワクワクする。
公立千歳科学技術大学 教授 曽我聡起
出典:千歳民報コラム「ゆのみ」(2020年1月11日号)
※この記事は千歳民報社の許可のもとに転載しております。